クワガタの越冬について
こんにちは! ゆうわなです。
国産のクワガタを飼育している人からすればよく聞くであろう「越冬」という言葉。
今回は越冬とは何なのか、そしてどんな種類のクワガタが越冬させることができるのかについて話していこうと思います。
クワガタの越冬とは?
越冬とは文字通り「冬を越す」ということです。
広義的に越冬は冬眠に含まれることもあるようですが、違いについてはよく分からないので深く掘り下げはしません。
また、越冬にも幼虫で冬を越す「幼虫越冬」と成虫になってから冬を越す「成虫越冬」がありますが、クワガタの越冬といえば基本的に後者の成虫越冬のことを指します。
今回の記事でも成虫越冬について書いていきます。
越冬するクワガタと越冬しないクワガタ
もちろんすべての種類のクワガタが越冬するというわけではなく、越冬するクワガタと越冬しないクワガタがいます。
越冬をする種類のクワガタは、
・オオクワガタ
・ヒラタクワガタ
・コクワガタ
・アカアシクワガタ
・ヒメオオクワガタなど
越冬するクワガタの1種であるコクワガタ
また、この中でもヒラタクワガタは比較的暖かい場所に生息しているため、地域によっては冬が来る前に死んでしまい、越冬しない場合もあるようです。
地域によっては越冬をしないヒラタクワガタ
越冬をしない種類のクワガタは、
・ノコギリクワガタ
・ミヤマクワガタ
・オニクワガタ
・ネブトクワガタなど
越冬しないクワガタの1種、ノコギリクワガタ
主に1年以上の寿命を持つドルクス属のクワガタは越冬し、それ以外の属のクワガタは越冬しないことが多いようです。
ドルクス属以外のクワガタが越冬しないのは、1年以上生きることがほとんどない(例えばノコギリクワガタやミヤマクワガタの成虫寿命は3ヶ月~半年)ので、夏に羽化してから冬までに生きていることがほとんどない、または冬の間に寿命で死んでしまうことがあるからです。
カブトムシは越冬するのか
クワガタの中には越冬するものがいますが、カブトムシはどうでしょう?
結論から言うと、カブトムシは国産・外国産問わず越冬しません。
理由としては、カブトムシはクワガタのように寿命が1年を超えるような種類は少なく、南アメリカや東南アジアなどの赤道近くに生息しているものが多いため、日本の冬のように10℃を下回るような環境に耐えることができないからです。
寿命が短い(3ヶ月程度)ため越冬をしないカブトムシ
外国産クワガタは越冬するのか
カブトムシとは違い、外国産クワガタの中には越冬する種類がいます。
外国産で越冬する種類は
・ホペイオオクワガタ
・台湾オオクワガタ
この2種については国産のクワガタと同じように越冬させることができます。
日本に比較的近く、四季のある中国と台湾に生息しているので日本の環境にもある程度順応できるからでしょうか。
続いて越冬できるけど越冬させることはあまりおすすめできない種類について
・スマトラオオヒラタクワガタ
・パラワンオオヒラタクワガタ
・グランディスオオクワガタ
・アンタエウスオオクワガタ
これらのクワガタは一応越冬します。というより越冬できなくはないといった方が良いでしょうか。
越冬できると言い切ることができないのは、四季のある日本の環境に適応している国産クワガタとは異なり、主に東南アジアに生息している外国産クワガタは低温に慣れているわけではないので越冬というよりも仮死状態といった方が正しいからです。
そのため越冬中に死んでしまう可能性は国産種と比べると高いので、外国産クワガタは越冬させずに冬場も温度管理をして飼育した方がよいと思います。
なぜ越冬するのか
どうして死ぬリスクのある越冬をするのか?
「そうする以外に生き延びる方法がないから」というのが私の考えです。
クワガタは我々人間のように外気温に関係なく一定の体温を保てる恒温動物ではなく、外気温によって体温が変化する変温動物です。
越冬するクワガタ、つまり1年以上生きるポテンシャルを持ったクワガタからすれば、冬か近づくにつれて寒くなり活発に動けなくなってきたから完全に動けなくなってしまう前に一定の温度を保てる木のウロや土の中に潜り込んで寒さをしのぎ、暖かくなってきて動きやすくなってきたらまた活動を始める。といったふうに冬を越すことしかできないからではないでしょうか。
いつ頃から越冬し始めるのか
越冬を始めるのは寒い日が続くようになってから。オオクワガタやコクワガタなら15℃を下回る日が続くと越冬する準備を始めて10℃を下回ると完全に越冬態勢なります。
ヒラタの場合は越冬を始める温度が少し高く、18℃くらいで越冬準備を始めて15℃で越冬します。
越冬準備を始めるのは15℃~18℃なので、地域差はありますがだいたい10月~11月で越冬する準備を始め、11月~12月に越冬を始めます。
越冬についてのまとめ
・越冬をするクワガタとしないクワガタがいる
・越冬をするのは主に寿命の長いドルクス種
・国産/外国産カブトムシは越冬しない
・外国産ドルクス種も一応越冬する
・越冬準備は15℃~18℃、越冬は10℃~15℃
さいごに
越冬は生体が死亡するリスクがあるため、野外と違って温度管理のできる飼育下では絶対に必要というわけではありませんが、その生体の寿命を延ばすことにも繋がるので越冬できる種類のクワガタは越冬させた方がよいでしょう。
次回は実際に私が飼育しているクワガタの越冬セットを組んでいこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
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